【copyright:著作権】


●著作権やノウハウは、日常生活の中で頻繁に発生しているものです。
皆さんが日々書き留めている文章や、仕事上の知恵の多くが著作権や
ノウハウの対象となります。但し、他の知的財産権と異なり、著作権
やノウハウはその成立を客観的に証明する仕組みが不十分ですので、
権利として成立しているか不明確であり、成立したとしてもその保護は
比較的弱くなります。


例えば、日本の著作権法では、著作権は著作物の創作時から発生し、
個人の実名名義の著作物では著作者の死後50年間保護され、法人名義
等の場合は著作物の公表後50年間保護されます。しかし、実際は、
著作物がメジャーな雑誌に掲載された等でも無い限り、いつ、誰が、
どの著作物を創作したのか客観的に明らかではありません。そのため、
著作権者として権利を主張しても、その根拠が不明確であることも
多いのです。そのような事態を防止するための方法があるのですが、
それはまた別の機会にお話します。


●英文契約書では以下のような文言が記載されることがあります。


The Publisher will register the Work in the Copyright Office
 of the United States in its own name in compliance with
 the U.S. copyright law and the Universal Copyright Convention.


「出版社は、米国著作権法および万国著作権条約に従い、自身の名前で
書籍を米国著作権庁に登録するものとする」