【amendment:修正】


●4月になり多くの企業や学校では新年度が始まりました。会社
では人事異動、学校ではクラス替え等で周囲の環境も変わり、
気候も良くなることから何となくウキウキした気持ちになりますね。
私も仕事を放り出して花見にでも行きたい気分です。


ですが、年度変わりの前後には法務として気をつけなければならない
ことがいくつかあります。例えば、旧年度内に作業を完了させ、費用支払
いの処理をした(すべき)契約が残っていた場合です。漫然と契約交渉
を進めていると、契約書に出てくる日付と各種の事務処理に不整合が
発生することがあります。あまり露骨な操作は好ましくありませんが、
日付の設定には注意すべきです。


また、既に締結した契約の有効期間も確認しなければなりません。終了
期日が年度末になっている契約も多いのではないでしょうか。プロジェクト
が期限までに完了しない場合は契約の有効期間を延長する必要があります。
そのような場合に新たに契約を締結し直すこともありますが、変更契約で
有効期間のみ修正する手もあります。期間以外の他の条件が変わらないの
であれば、変更契約で処理する方が楽でしょう。


●英文契約書では以下のような文言が記載されることがあります。


WHEREAS, X and Y entered into the Agreement with an effective
 date of April 6, 2004; and

WHEREAS, X and Y desire to amend the Agreement by modifying
 Article X(Term).

NOW THEREFORE, the Parties agree to amend the Agreement as follows:


「XとYは2004年4月6日発効の契約を締結した。

XとYは契約中、有効期間に関する第X条を修正することを希望する。

そこで、両当事者は以下の通り契約を修正することに合意する」