【as is:現状の】


●連休明け早々、また新種のウィルスが世界的に流行しているようで
心配です。OSソフトやウィルス対策ソフトのメーカーからも警告が
出ています。


ソフトウェアに関しては、事後的に発生するウィルスも問題ですが、
元々のプログラムに潜む不具合(バグと言われます)も問題です。どれ
ほど事前にチェックしても、発見しきれないバグが存在し、実際に色々
な環境で使用される中で発生するバグを潰していくしかないようです。


●この点は、ソフトウェアのライセンス契約書でも考慮されており、
「品質の無保証」や「現状での納入」という文言で出てきます。素人的
には責任回避のようにも見えますが、仕様書等に記載レベルの品質
(スペックと呼びます)を満たしている事が前提です。過度に高品質を
求めるとその分コストも上がりますし、ビジネスとしては妥当な線で
合意するべきと思われます。


一方、秘密保持契約で、これらの言葉が出てくる事もありますが、同様
の主旨です。「英文契約書なんて恐くない!vol10」でも解説しましたが、
活発な議論を促進する意味でも、無用な保証は避けたい所です。


●契約書中では以下のように使われます。


The Product is provided "AS IS" and without any warranty,
 express, implied, statutory, or otherwise, regarding its accuracy
 or performance.


これを翻訳すると以下のようになります。


「製品は現状のまま提供され、その正確性及び性能に関しては明示、暗示、
法定又はその他の保証がなされているものではない」