【reverse engineering:リバース・エンジニアリング】


●ソフトウェア関連の契約に頻出の単語です。リバース・エンジニアリング
とは、製品を解体・分析してその製品構造や製造工程を調べることです。
「ライバル会社の製品を購入し、それを分解して自社の製品の製造に
反映させる」ということはあり得る話です。


ライセンス契約では、禁止される利用形態として、このリバース・
エンジニアリングが指定されることがあります。その他、デコンパイル
(decompile:機械語のオブジェクトコードをコンパイラ型言語のソース
コードに変換すること)や逆アセンブル(disassemble:機械語のオブジェクト
コードをアセンブリ言語のソースコードに変換すること)も禁止行為と
されることが多いです。


●契約書では以下の通りに記載されることがあります。


Licensee will not: (i) disassemble, decompile, or reverse engineer
 the Licensed Products or attempt to do the same; (ii) make any
 copies of the Licensed Products except as expressly authorized 
in this Agreement; or (iii) modify or create any derivative
 works of the Licensed Products.


これを翻訳すると以下のようになります。


「ライセンシーは(@)ライセンス製品の逆アセンブル、デコンパイル、
もしくはリバース・エンジニアリングを行わず、またはそれらを試みず、
(A)本契約において明示的に授権されている場合を除き、ライセンス製品
を複製せず、または、(B)ライセンス製品を修正せず、また、派生物を
創作しないものとする」