【exclusive:排他的な】


●ライセンス契約ではライセンサー(Licensor)がライセンシー
(Licensee)に対して許諾する権利が、当該ライセンシーのみが許諾
されるか、それとも第三者にも並行して許諾されるのか明らかにする
ことがあります。いわゆる「排他的」「独占的」ライセンス権です。
同様の峻別は、販売代理店契約において、代理店が一定地域において
独占的販売権を有するかどうかという点でも見られます。


権利を許諾される側からすれば、独占的権利を確保したいでしょう。
同じ製品を販売する競争相手がいない方が好ましいのです。一方、
許諾する側からすると、独占的権利を許諾するかどうかは、色々な要素
を考慮して判断しなければなりません。相手が販売能力を有し、信頼
できる者であれば、独占的権利を与えても問題ないかもしれません。
しかし、その判断を誤った場合は、その相手と一連託生となります。


●契約書では以下の通りに記載されることがあります。


The Company does hereby grant to the Agent a non-exclusive 
right of sale of the Product to the Customers within Territory
 in accordance with the conditions set forth in this Agreement.


これを翻訳すると以下のようになります。


「当社は、本契約の条件に基づき、製品を地域内の顧客に非独占的に
販売する権利をエージェントに許諾する」