●私はメールマガジンやホームページを通して、秘密保持契約（Non-
Disclosure Agreement：ＮＤＡ）の重要性、有効性を伝えてきました。
ＮＤＡはもはや一つのビジネスモデルと言っても過言ではないと考えます。
ところで、ＮＤＡは二種類あるのをご存知でしょうか？片務型（unilateral）
と相互型（bilateral, mutual）です。片務型とは一方当事者のみが
情報を開示するもので、例えば、ある情報・ノウハウの評価を委託する
際や、プロジェクトの見積もりに際して使われます。相互型とは両当事者が
共に情報を開示し合うもので、当事者が同等の立場でプロジェクトを検討
する場合に使われます。プロジェクトの性質に応じて二種類のＮＤＡを
使い分ける必要があるのです。
●契約書では以下の通りに記載されることがあります。
This Mutual Non-Disclosure Agreement is entered into and effective
as of the 27th day of July 2004, by and between X and Y, concerning
the treatment of confidential information disclosed by X and Y
in the course of discussions on the Object described below.
これを翻訳すると以下のようになります。
「本相互型秘密保持契約書は、ＸとＹが下記に示す目的に関して相互に
開示する秘密情報の取扱いに関して、ＸＹ間において2004年7月27日付で
締結され、同日付で効力を発生せしめた」
