●ライセンス契約においては、通常、ライセンス対象物を使用
させるにあたり対価を徴収します。ライセンス費用の算定は
ライセンサーによって異なります。１ライセンス当たり××円と
いう値決めをすることもありますし、ライセンス対象物を組み込
んで新たな製品が販売される場合は、当該製品の販売額に対して
××％と値決めすることもあります。後者のような対価のことを
ロイヤリティ（royalty）と呼びます。
ライセンシーの立場からすると、ロイヤリティ方式の方が初期
費用が少なくすみます。売上が発生しなければ対価を支払う必要
がないからです。その代わり、売上が大きくなればロイヤリティ
の額も大きくなりますし、当該製品が売れる限りロイヤリティを
払い続けなければなりません。対価の支払い方式もビジネスモデル
の選択の中で判断されるものです。
●英文契約書では以下のような文言が記載されることがあります。
Net Income means that Publisher’s receipts from sales of
the Products, excluding sales tax, value-added tax, and
similar taxes, and production costs.
「純利益とは、製品の販売から販売税、付加価値税、同様な税及び
製本コストを差し引いた出版社の受領額をいう」
