【deliverable:納品物】


●今日の単語は業界特有の用法かもしれません。私が持っている辞書を
調べてみましたが、名詞としての用法は載っていませんでした。しかし、
共同開発や業務委託契約ではdeliverableは「納品物」という名詞と
して頻出の英単語です。契約スキームや技術仕様の打合せではそのまま
「デリバラブル」で会話が通じます。


共同開発契約では、何が成果物で、それをいつまでに相手に納入し、
その権利は誰が有するということを決めておくことが重要です。当事者が
計画していなかった素晴らしい研究成果が出ることもありますが、その
権利関係を事前に規定していなかったことで大問題になってしまい
ます。期待していなかったのにクリスマスプレゼントがもらえるのは
嬉しいですが、法務的には悩ましいことです(笑)。


●英文契約書では以下のような文言が記載されることがあります。


Deliverables, including any patents, patent rights, copyrights,
 trade secret rights, and other intellectual property rights
 embodied therein, are the property of X upon payment in full. 


「納品物、並びに、納品物に具体化される特許、特許権、著作権、企業秘密
に関する権利および他の全ての知的財産権は、費用の全額の支払いを
もってXの所有物となる」