【manuscript:原稿】


●「原稿の締め切り」というと作家を連想してしまいますが、読者の
皆さんの中にも「報告書」や「提案書」等の締め切りに追われている方は
大勢いるのではないでしょうか。法務の仕事でも、例えば開発部門や
営業部門から「今週中に契約書案を出して」と期限を切られることは
よくあります。


これは私の個人的な考えですが、そのように期限を切られた場合に、
質を多少落としてでも締め切り日より前に仕事を済ませた方が良い結果が
得られるように思います。契約書の作成では、外部に提示する場合は別
ですが、社内検討の段階であれば、70〜80%程度の完成度のつもりで早目に
案を出します。それを現場の担当者と話し合いながら見直し、締め切り日
までにより完成度の高いものに仕上げています。所詮、一人の人間の能力
には限界があります。より多くの人の目にさらした方が、気がつかない
間違いを発見できることもあります。このメールマガジンでも読者の皆様
に誤りを指摘されて、学習することが多いです(笑)。


●英文契約書では以下のような文言が記載されることがあります。


The Author agrees to deliver to the Publisher no later than
 11th January 2005 two copies of the manuscript of the Work 
as described below, all of which will be acceptable to the
 Publisher in content and form. 


「著者は、2005年1月11日までに以下に記載される書籍の原稿を、出版社が
受け入れ可能な内容・形態にて、出版社へ納入することに合意する」